●大腸がんを早期発見するための大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査(だいちょうないしきょうけんさ)。
大腸内視鏡検査はファイ バースコープや、先端にCCDと呼ばれる固体撮影素子(こたいさつえいそし)を搭載した電子スコープを用いて、直接、消化器粘膜を観察する方法です。 Read the rest of this entry »

●大腸がんを見つけるためのCT検査

CTというのは、コンピューター断層撮影=Computed Tomographyの略語です。

CT 検査(しーてぃーけんさ)とは、簡単に言うと身体に360度・あらゆる角度からX線ビームを照射し、体を通り抜けてきたX線をコンピューターで解析して画 像化し、体の中のようすを探る検査です。造影剤を使う場合と使わない場合がありますが、造影剤を使った場合、体の異変のようすがより鮮明に画像にあらわす ことができるので、 Read the rest of this entry »

●大腸がんを見つけるためのMRI検査

MRI検査(えむあーるあいけんさ)とは、磁気共鳴画像=Magnetic Resonance Imagingの略語です。

一体MRIとは何なのか、どんな原理で体の中が分かるのか不思議でしょうが、意外と簡単が原理です。
私たちの体内には無数の水素原子核(proton・プロトン)があり、 Read the rest of this entry »

●大腸がんを見つけるために、CT検査・MRI検査と一緒に行われることが多い超音波検査

超音波検査は、手術前、手術後(再発)、が んの壁外への進展や肝臓への転移などの判定に役立つ検査法です。しかし大腸がんに関する超音波検査は、これだけで判断するのではなく、 Read the rest of this entry »

●ガンが出来た場所ごとの大腸がんの症状

<直腸がん>

直腸がんは大腸の部分の中で極めて肛門に近いところ。肛門から入ってすぐのところからS字結腸になるまでのところにガンの腫瘍が出来たとき「直腸がん」と呼びます。

早 期に発見することでガンとしての生命に関する危険性は大幅に減ります。しかし直腸がんの診察は肛門から行うので、違和感やちょっとした異変などの初期症状 があるのに診断を受けることを恥ずかしがって受けないでいて、大腸がん(直腸がん)がはなはだしく進行してしまってから発見されることが、残念ながらたび たびあります。

統計的に、50~60歳代の人が最も多く発病すると言われていますが、20歳代という若さでも直腸がん(大腸がん)になることはまれとは言えないので、年代に関係なく定期健診を受けることが大事です。

病気を自覚するきっかけともなる最も重要な初期症状は、肛門からの出血です。
直 腸がんの出血は便に血液が付着して発見されることが多く(血便)、肛門に近いところで出血するので血は、比較的鮮血に近い状態で見られます。血液だけでな く、粘液が肛門から出ることもしばしばあります。また、大腸がん(直腸がん)が進むと、悪臭がある腐敗性のものが便と一緒に出るようになったりします。

直 腸がんは、直腸の炎症を一緒に引き起こすので、下痢と度重なる便意が繰り返し起きたりします。また、大きくなったガンのせいで直腸の内側の空間が狭くなる と、便が細くなったり、きちんと排便したにもかかわらずその後に残便感が残ります。便が排泄された後も、腸の中に大きくなってしまったがんの腫瘍があるた めに「排便したい」と便意を常に感じるようになるのです。
●直腸がん(大腸がん)の症状についての注意

直腸がんは、 上行結腸や下行結腸のがん(結腸がん)と同じように、ガンになってすぐの初期に痛みはほとんどありません。ガンの病巣・腫瘍が大きくなったり、直腸の広さ が極めて狭くなると、腹痛あるいは肛門やおしりのほっぺた(でん部)辺りに「ぱぁっ」と広がっていくような放散する痛みを感じる人が多いです。しかし、こ れといった自覚症状が認められないうちに、唐突に突然、腸閉塞(ちょうへいそく)の症状がが出て発見され、発病することもまれではありません。

●大腸がんの症状

大腸がんは早期のガン、または腸の内側の粘膜のごく浅いところに出来た小さな大腸がんの場合、お腹が痛くなったり、 お腹が張ったりするような症状はありません。そして早期ガンは2cm以下の小さなものがほとんどです。つまり早期ガンには目立った症状がないので、その状 態のうちに見つけることがなかなか難しいと言えます。なので定期健診こそが早期ガンを見つけるための重要な方法なのです。

早期ガンの時期を過ぎた大腸がんの代表的症状は、血便、便秘、下痢、腹痛です。

●ガンが出来た場所ごとの症状

<結腸ガン>

盲腸や腸の上のほうの上行結腸(じょうこうけっちょう)と呼ばれる部分にガンが出来た時、その部分の腸の内側が広いこともあり、便通に関する症状が起きにくいです。また、そこで出血しても排便までの時間が長いので気づきにくいでしょう。

大 腸ガンが進行するとガンの腫瘍が大きくなり、腹部腫瘤(ふくぶしゅりゅう)と呼ばれる腹部のしこりや、大腸で大量出血したせいでの貧血、全身がだるいとい う全身倦怠感があって、はじめて自覚することが多いです。これくらい大腸ガンが進行していると、ガンの腫瘍が腸の内側を塞いでしまっているので、お腹がパ ンパンになっているような張っているような腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)があったり、無理に排便をしようと踏ん張った結果、腹痛があったりします。

腸の下のほうの下行結腸(かこうけっちょう)や、S字結腸と呼ばれる部分にガンが出来ると、腸の内側の広さ、内腔がガンの腫瘍で狭くなるので便通に関する異常が顕著にあらわれます。
便秘になったり、一定の時間をおいて起こったり止んだりする間歇的(かんけつてき)な下痢になったりします。場合によっては腹痛や、おならも便も出ない腸閉塞(ちょうへいそく)のような症状があらわれることもあります。
比較的肛門に近いところなので、出血すると便が明らかな血便になりやすいので腸の中での出血が発見しやすいです。

大腸がんのこと、本当に知っていますか?①

●大腸がんと大腸ポリープの関係

「大腸がん」と「大腸ポリープ」と二つの病名を聞いて、どちらが重い病気だと思いますか? と聞かれたら、あなたはどちらを挙げますか?
「ガンとつくから大腸がんの方が重い病気」と考える人が多いのではないでしょうか。
確かに大腸がんは悪性の病気で、大腸ポリープはそうではありません。なので「どちらがより生命に危険を及ぼす可能性が高いか」と考えたら、大腸がんの方が重大な病気です。しかし大腸がんと大腸ポリープとの間にはとても大きな繋がり&流れが存在しているのです。
大腸がんは……

大腸ポリープが悪性に変化してガン化し、大腸がんになることがあるのです。

●大腸がんと大腸ポリープの違い

大腸ポリープが大腸がんの素になるなら、大腸がんと大腸ポリープの違いとは何でしょう。
大 腸がんが悪性の病気であるのに対し、大腸ポリープはそうではありません。簡単に言ってしまうならば、放っておくと死に至る大腸がんに対し、大腸ポリープは 放ったらかしにしていても命の危険はありません。大腸ポリープとは大腸に出来た「単なるイボ」だからです。しかしそのイボ(大腸ポリープ)は、何らかの きっかけでいとも簡単に悪性に変化してしまいます。イボであるうちは放っておいても危険はありませんが、放っておくとイボは知らぬ間にガンになってしまう ことがあるのです。なので大腸ポリープ(イボ)が大腸がんになる前に、単なるイボであるうちに取り除いてしまうことが肝心です。

●「大腸がんの素」の種類

大腸がんの素とも言える大腸ポリープには、大きく分けて二つのタイプがあります。
一つは、大腸の粘膜の上にできる腫瘍。
もう一つは、粘膜の下に出来る腫瘍です。
大 きく違うのはその形。粘膜の上に出来る腫瘍は、ぽっこりと粘膜の上に飛び出しています。まさにイボそのものです。ときには見た目がキノコの「しめじ」のよ うになるポリープもあります。粘膜から茎にあたる部分がのび、その上に腫瘍が乗っかっているのです。このような有茎性の大腸ポリープは、自然に茎が切れて 腫瘍が取れたり、ポリープが壊死して取れて肛門から出、勝手に治ってしまうことがあります。
粘膜の下に出来る腫瘍は、粘膜の上にまで盛り上がりが見られるにもかかわらず、簡単な検査ではそれが悪性か良性か診断できないので、かなり大がかりな検査が必要となります。主に筋肉組織、血管、脂肪などが粘膜の下で核となり、腫瘍となります。

生 まれつきのもの、筋肉由来のもの(平滑筋腫)、脂肪が核となっているもの(脂肪腫)、大腸の炎症が原因のもの(炎症性ポリープ)、極めて小さなもの(過形 成ポリープ)などは、ガンに変化することはありません。しかし腺腫(せんしゅ)、内分泌細胞が由来となるポリープ(カルチノイド)は悪性のものとなりま す。

※カルチノイド=悪性は悪性でも、悪性度が低いガンと考えてください。時としてとても悪性のものになることもありますが、おおむね低悪性です。

大腸がんのこと、本当に知っていますか?②

●「前ガン状態」がある大腸がん

「前ガン状態」とは、文字のとおりに「ガンになる前の状態」のことです。
大腸がんのことならば、大腸がんになる素がある状態。大腸ポリープが出来て、それが悪性に変化してしまって大腸がんになった場合、「前ガン状態があった大腸がん」と言います。
ガンの形としては、前ガン状態があった大腸がんの腫瘍は、大きく盛り上がった隆起型になると考えられています。

ガ ンの部分を顕微鏡で見ると、前ガン状態を経てから大腸がんになったものは、ポリープの部分とガンの部分が混ざっています。例をあげると、筋肉細胞を核にし たポリープが悪性化したならば、ポリープの全体がガンになるというよりは筋肉細胞を核にしたポリープの一部分がガン化していて、単なるイボでもありガン細 胞でもある、という悪性良性の両方の組織が混ざった腫瘍になるのです。もちろん、ガンが進行してポリープの部分がガンに侵食されていけば、ポリープの大部 分がガンになることがあります。

●De novoガンの大腸がん

大腸がんの前兆となる前ガン状態を経てこないで、いきなりガンになった腫瘍を「De novoガン」と呼びます。
大 腸がんの中で、どのくらいの割合がDe novoガンで、どのくらいの割合がDe novoガンではない(前ガン状態があったガン)ガンなのかはっきりとは言えないのが現状です。しかし何かが粘膜にべっとりと付着したように腫瘍が張り付 いた形(平坦型)はすべてDe novoガンで、ぽっこりと盛り上がった腫瘍の形のガン(隆起型)はDe novoガンと前ガン状態があったガンとの両方であると考えられています。

De novoである大腸がんのガンの部分を顕微鏡で見ると、組織の全てがガン細胞であることが分かります。De novoガンは大腸にポリープが出来た状態にならずにいきなりガン細胞が発生し、大腸で腫瘍となったので、腫瘍の全部がガン細胞で出来ているのです。

●前ガン病変の有利さ

「後々ガンになるなんて、大腸ポリープって怖いんだ!」そう思う人も多いでしょう。
大腸ポリープは大腸がんになる危険性をはらんでいる、決して油断できない腫瘍なのですから当たり前の感想です。けれども大腸ポリープは大腸ガンとは違います。今日、明日にも死んでしまうというような病気ではないのです。
残念ながらガンには治療後の再発の可能性があります。しかしガンではない大腸ポリープは、大腸に出来た「単なるイボ」なので、100%確実に治るのです。

※例外として「過形成ポリープ」は生活習慣にせいで出来る場合があるので、小さくて切除する必要はないものの、治ってもまた再発してしまうことがあります。現在の食生活、生活スタイル、習慣を見直して正すことで完治するので、不治の病ではありません。